続々日本上陸!
 今まで見る機会の少なかったベトナム映画ですが、日本での上映も増えてきました。
ベトナムを知れるだけでなく、内容的にも充実した作品がたくさんです。


▼/  アジアフォーカス福岡国際映画祭2014 ▼/

 9月の福岡、アジアマンスで盛りあがる中、アジア諸国の映画を一同に、
その内容の濃さで、回を増す毎に評価が高まってきている映画祭。
2014年9月12日〜21日、福岡市キャナルシテイで開催!
詳細はこちら

<<アジアフォーカス福岡映画祭2013>>
●)No.10ブルース/さらばサイゴン          2013年アジアフォーカス福岡国際映画祭にて上映!


  1974年12月〜1975年4月
            ベトナムにて撮影された日本映画
  英語名:No.10Blues/Good Bay Saigon
  上映時間:99分
  製作年2012年(撮影年1975年)
  監督・脚本:長田紀生
  出演:川津祐介、タン・ラン、磯村健冶

ベトナムNo.10ブルース
 ベトナム戦争真っ只中のベトナムで撮影されたユニークな日本映画。
その後、諸事情により行方不明になってお蔵入り、忘れ去られた映画となっていた。
 それが2012年、37年ぶりにその存在がわかり、それを修復デジタル化、
今年、このアジアフォーカス福岡国際映画祭で、撮影から38年経って始めて一般公開される。
 それだけでなく、長田監督と主演女優のタン・ランさんも、ここ福岡で38年ぶりに再会。
数奇な運命を背負った映画、
そして二人の感動の再会を見れることになった。

 38年経って、両国の状況も変わり、 映画の受け取り方も違って来てはいるけれど、
文明文化がいくら発展しても、世界のあちこちでいまだに起こる悲惨な戦争。
一方それによる特需で好景気になる国。
時代は変わっても、それが変わらない現状。
 この奇跡の映画は今、世界中からオファーが来ていて、
これからこの映画が世界中の人達に感動を与え、
それぞれの国の人達が、改めて戦争、平和を考えるきっかけになれば。
今だからこそ、問われるべき問題となって、 見たものの心に深く残る映画となっています。

<<あらすじ>>
ベトナム戦争時、大変な状況の中で、戦争の特需で「Japan As No.1(最高)」と言われた好景気な日本。
そんな日本の商社マンとベトナム人女性との恋。
 思わぬことから殺人を犯し、戦火の中を逃避行の旅へ。
 一途な彼への思いを貫き、その愛の為に死んでしまうベトナム人女性ランに比べ、 自分のこと、お金のことしか考えなくなっていく日本人杉本。
 戦火の下、困難に立ち向かっていくようにベトナムを北上する旅で、
日本の評価、日本人の評価はどんどん下がり、 No.10(最低)と言わせるまでになっていく。

 
ベトナム長田監督 監督:長田紀生

 1942年北京生まれ。
 1965年早稲田大学第一文学部演劇科卒業
    東映株式会社と専属脚本家契約
 1970年フリーとなり、以降多くの映画、テレビ作品の」脚本を手がける一方、<br>     監督、プロデュース、ドキュメンタリーの構成、作詞等の仕事も。
    主な脚本執筆作品は東映のやくざシリーズなど多々。


 あの激しいベトナム戦争下で、撮影を決行なさったとは想像すら出来ない 優しい柔らかい表情、物腰の監督。
 その監督の口から出て来る言葉は、この映画への熱き想い、情熱にあふれていて、 それがしっかりと伝わってくる。
 37年ぶりに見つかった奇跡的な映画。
 時代、状況は変わっても、監督の想いは変わらない。
 戦争特需の経済発展下での日本人の驕りは、ベトナムを卑下し、ベトナム戦争をも肯定するものであっただろうが、 監督は果たしてそれが「No.1(最高)」と評価できるのか、むしろ「No.10(最低)」ではないか、との疑問をこの映画に込めていらっしゃる。
 そして時が流れて、今の両国の現状は。
 今38年ぶりに発見された意味、改めて日本の存在、日本人の立ち居地を見直さねばならない気がして。
 奇跡の映画、運命の映画となったこの映画。
今だからこそ長田監督の、この映画に込めた熱き想い、メッセージは、当時よりもより鮮明となり、
映画人としての使命感、この映画に秘められた想いを世の中に知らしめる、
と言う使命感をより感じていらっしゃるのがよくわかる。
 これからのご活躍が期待されます。  

ベトナムタン・ラン 主演女優:タン・ラン

ベトナム生まれ。今はアメリカのLos Angeles在住

 終始笑顔、そして元気で周囲を明るくしてしまうようなタン・ランさん。 とても気さくに誰とでも話してくれ、 そのお人柄に惹かれてしまう。
 当時のタン・ランさんは日本の山口百恵にも比すべき人気歌手。 日本にも歌謡祭のゲストとして招待され、レコードを出したことも。
 その彼女が体を張って、本気で取り組んだこの映画。 当時ベトナムではご法度だったヌードシーンにも挑戦。 その意気込みが伝わってきます。
 撮影後サイゴン陥落で、ボートピープルとしてアメリカに渡り、 幾多の困難の中での生活は、映画の存在をも忘れてしまうほどだったが、 今はロスで再び歌手として活動なさっている。
 38年ぶりに始めて見るご自分主演の映画。 色々な想いが沸いてきて、感動感動の映画祭になったようです。
 彼女の存在は祖国を離れ、世界中に散らばったベトナム人たちのカリスマ的な存在、 難民の苦難の象徴的存在であり、 彼女のファンは世界中に約200万人とも言われている。
 これからこの映画の世界中での公開で、 よりその存在感が高まっていくことでしょう。
 いつまでもお元気でご活躍いただきたい。

<2013年9月17日インタビュー>



<<アジアフォーカス福岡映画祭2011>>
●)タンロンの歌姫                     2011年アジアフォーカス福岡国際映画祭にて上映!
  2010年 ベトナム 125分
  監督:ダオ・バー・ソン
  脚本:レ・チ・トウイ
  出演:ニャット・キム・アイン、クァィック・ゴック・ゴアン

ベトナムタンロンの歌姫
 19世紀のベトナム最高の詩人グエン・ズーの書いた詩を元に作られた琴の名手の女性の一生を描いた物語。
 ベトナム初の歴史物で、内戦、侵略と戦乱の続く長いベトナムの歴史の中で、 愛し合いながらも、世の中の流れに翻弄されてしまう琴の名手カムと詩人トー・ニューの二人。
 始めて会った時からお互いの才能に惹かれ、それが愛へと変わっていくが、 会っては別れ、会っては別れ、時代にもてあそばれるかのような二人の人生。
 そんな過酷な時代でも、才能を持つ二人はプライドを忘れず、お互いの才能を認め合い、 お互いへの崇高な愛を信じて生きぬいていく悲しいラブストーリー。
 どんな時代が流れようとも二人の愛する気持ちは変わらない、愛は永遠。
 そしてその二人が象徴となっている芸術や文化も永遠に伝えられる、と。
 全般に流れる美しい琴の音、美しい風景。その中に感じれるインテリジェンス。二人の純粋な愛が哀しい。

ベトナムダオ監督 監督:ダオ・バー・ソン

 1952年ハノイ生まれ。
 1977年ベトナム演劇・映画大学の映画演技学習プログラム終了。
 俳優として、これまでに約70本の映画に出演。
 1989年より映画監督として手がけた13作品は、国内の数々の賞を受賞。
 2009年に「タンロンの歌姫」を発表。
      ベトナム最高映画賞のゴールデンカイト賞、
      ホーチミン市映画協会の最優秀監督賞を受賞。
 現在、ザイフォン映画スタジオ勤務、
    ホーチミン市演劇・映画学校で教鞭をとっていらっしゃいます。

 2003年にアジア映画祭出品の「天の網」では俳優としてお目にかかりましたが、今回は監督として。
 タンロン(今のハノイ)の遷都1000年の記念として政府からの依頼で作られたこの映画。歴史物の超大作はベトナムにとっても監督にとっても初。 長い間内乱、侵略の続いたベトナムにはほとんど資料や文献が残っておらず、 服、道具、セット等の時代考証が大変だったとの事。
 それでも監督ご自身が歴史がお好きで、当時のタンロン文化を出来るだけ忠実に再現し、 その文化、芸術、ベトナム人の魂をお伝えになりたかったのだそう。
 時間をかけて調査なさっただけのことはある。 細かいディテールにもこだわり、時代の流れもよく理解でき、描かれた壮大な歴史絵巻には感動させられる。
 哀しい話ではあるけれど全体に流れる美しい映像、琴の音に酔い、 愛の美しさ、清らかさをも感じさせられました。
 長い歴史がありながらも、それを若い人達に伝えることが出来なかったことが悔やまれ、 歴史、ベトナムの人々の魂を映画と言う媒体を使って伝えていくことが、我われ映画人の使命だ、と熱く語ってくださった監督。 これからもますます良い映画を沢山作ってくださることでしょう。
 

ベトナムニャット・キム・アイン 主演女優:ニャット・キム・アイン

 本来は歌手で、テレビドラマには出たことはあるが、映画は始めてだったニャットさん。 映画の悲劇のヒロインの悲しげな表情からは想像できないほど明るく笑顔がキュートな現代女性。 ですが、一生を芸術に身を捧げ、一人の男性への愛を貫いた悲しい運命の女性カムを見事に演じられていました。
 台本をもらった時はカムの悲しい運命に感動したが、 映画が出来て見た時、年老いて街中で物乞いをして琴を弾きながらトーの詩を口ずさむカムの姿に 自分ながら感動なさったそう。
 しとやかで控えめなカムのような昔のベトナムの女性、 そして一人の男性への愛を貫いたカムのような女性にはあこがれるようになられたそうです。

<2011年9月18日インタビュー>



<<アジアフォーカス福岡映画祭2009>>
●)昨日平和の夢を見た                2009年アジアフォーカス福岡国際映画祭にて上映!
  2009年 ベトナム 105分
  監督:ダン・ニャット・ミン
  脚本:ダン・ニャット・ミン
  出演:ミン・フーン、マシュー・コークス

ベトナム昨日平和の夢を見た
ベトナム戦争時、国家開放戦線の野戦病院で働いた若い女医トウイが1968年から2年間、 死の直前まで綴った日記は、アメリカ人将校によって見つけられ、アメリカに持ち帰られて大事に保管されていた。
 35年経った2002年、ベトナムの遺族にその存在が知らされ、それはベトナムで出版され、一大センセーションを巻き起こす。 その新聞記事に感動したミン監督が、日記の内容と実話に基づいて映画化した感動の話題作。

ベトナム映画昨日平和の夢を見た 監督:ダン・ニャット・ミン

 1938年フェ生まれ。
 1970年代から映画製作に携わり、「ベトナムの黒澤明」とも称されるベトナム映画界の重鎮。 前ベトナム映画人協会会長の役職でもあった。
 国際的にも数々の賞を受賞され、その評価は高い。
 ベトナム人として始めて名誉ある日経アジア文化賞(’99)、韓国国際映画祭特別賞(2005)他を受賞。
 アジアフォーカス福岡国際映画祭にも何度も作品が上映された馴染みの監督でもある。 これは監督の最新作で、数年間かけて構想を練られた渾身の作品。
 本作品でも脚本も担当され、監督の完成度の高さが伝わる作品となっている。

 ベトナム戦争時の最前線での毎日の肉体的にも精神的にも過酷な日々を綴った若き女医の日記。 そしてそれがはるか遠くの敵国であったアメリカで大切に保管され、 35年経って遺族にその事実が知らされた、との実話にまず感動させられる。
 監督もその新聞記事に感動なさったのが映画を作るきっかけだったそうだけれど、 これは単なる戦争映画、反戦映画ではなく、そのベースにある 人間への愛、家族への愛、周りの人たちへの愛を表現したい、と考えられたそう。
 「食事よりも死ぬ方が簡単」、と書かれた現実の中で、生き抜くことを支えていたのは愛であり、 それが生々しく読むものの心をとらえ、敵味方関係なく全ての人に感動を与えてくれる。
 人の気持ちは人種、民族が違っても普遍的なことは同じである事と言うことを考えさせられる。
 そしてトウイに対し、戦場で職務を全うする勇敢で強い女医、と言うことだけでなく、 自然を愛し、家族を愛し、文面からインテリジェンスを感じさせる教養ある彼女の人間性にも惹かれたとの事。 それを感じ取れる監督の感性が随所に光るシーンが単なる戦争映画に終わらない魅力となっている。
 アメリカロケも交え、国境を越えた人間愛にも視点を注がれるスケールの大きさがより感動を与えてくれる。
 <2009年9月21日インタビュー>

※アジアフォーカス福岡国際映画祭2009において、公式招待25作品の中から観客の投票で選ぶ「観客賞」に選ばれました。


●)伝説の男                         2009年アジアフォーカス福岡国際映画祭にて上映!
  2008年 ベトナム 106分
  監督:リュー・フィン・リュー
  出演:ダステイン・チー・グエ、チャン・チエン・トウー
  撮影;グエン・クリン
ベトナム伝説の男
 枯葉剤の影響で障害を持って生まれたために捨てられ、武道家の養母に武道を伝授されながら、愛情たっぷりに育てられたロン。
 父親はブルース・リーと聞かされ、その精神を受け継いで生き抜くことを教え込まれた。
 養母の死後、その遺灰をアメリカの父の墓に埋葬するためにアメリカを目指す 純真無垢な彼に、色々な難儀が降りかかる。が、父の教えを守り、人助けをしながらも武道は自分の身を守ることに徹して旅を続ける。

監督:リュー・フィン・リュー

 16歳からアメリカで映画製作の勉強をし、1994年にベトナムに帰国。
 以降撮られた数々の作品は国際的に高い評価を受けている。
 1昨年度のアジアフォーカス福岡国際映画祭で上映された「アオザイ」も監督の作品で、 アジアフォーカス福岡国際映画祭での観客賞、釜山国際映画祭観客賞、ベトナムの金凧賞、中国の金雄鶏賞など高い評価を受け、世界的に注目を浴びる監督となられた。
 最新作「伝説の男」は金凧賞他6つの賞に輝いている。
 今回は次回作撮影のため来日なさらなかった。

ベトナム映画伝説の男 撮影監督:グエン・クリン 

 今回映画関係者として来日なさいました。超イケメンですが、物腰が低く柔らかで、好感が持てる好青年。
 35歳と言う若さながら、キャリア15年と言うベテランで、撮影監督としてはベトナムで3人しかいらっしゃらないそのうちの一人。 監督とは前作「アオザイ」の時に撮影の手伝いをしたのがきっかけで、今回オファーがきたそう。
 クリンさんからみて、監督はベトナムの中で一番観客を感動させられる方との事。それを納得させられる感動的なシーンがたくさん。
 ご自分で一番気に入っているシーンは、ラストのアメリカに向けて飛び立つ飛行機に向けて、ロンが母の遺灰をまくシーン。 一番苦労して20テイクもの時間をかけて撮られたそうで、モノクロでゆっくりと空に舞い上がる灰がきれいで感動させられました。

 伝統の武術の早い動きが今までのベトナム映画とは違う面を感じさせてくれますが、 アクション映画ではなく、リュー監督のテーマは家族愛。 特にロンのひたむきな行動・思いに母親への愛の深さをしっかりと感じさせてくれる。
 ベトナム戦争の後遺症、人身売買、若者のネット文化等色々なベトナムの負の部分が盛り込まれており、 時代や文化の変化変貌への監督の警鐘ともなっている。
 監督の長いアメリカ生活からアメリカの視点でのベトナムか、と思っていたけれど, ベトナムに戻られて10年以上経ち、反対にベトナムの国民性や文化などの良さを再認識されたのだそう。
 <2009年9月19日インタビュー>



<<アジアフォーカス福岡映画祭2007>>
●)アオザイ                         2007年アジアフォーカス福岡国際映画祭にて上映!
2006年 ベトナム 135分
  監督:リュー・フィン・リュー
  出演:クオック・カイン、チューン・ゴック・アイン

2006年釜山映画祭で観客賞を受賞。

 フランス植民地支配も崩壊するころ、グーは愛するザンに母の形見であるベトナム女性の伝統的正装であるアオザイを贈って、愛を伝え 忠実な夫婦となった。
 歴史の変わる中での12年後も貧乏だったが、夫婦は3人の娘に恵まれて幸せな生活。 母親ザンは娘たちが学校へ行く為に、制服のアオザイを揃えてやる決心をしていた。 その夢を実現するために、彼女は夫に内緒で乳母の仕事を始めたが、そんな時にアメリカ軍の爆撃が近くに迫っていた。
 幸せだった家族は歴史の流れに翻弄されていく。それは悲劇へ向かってゆくこの国の危機をも告げていた。

ベトナムアオザイ
ベトナム映画アオザイ 主演女優:チューン・ゴック・アイン 
 抜群のスタイルと美貌に驚かされましたが、それもそのはず、 エジプトであったインターナショナル・ミス・ユニバースで入賞し、トップモデルとしても活躍中。
 そして女優としては今までに映画、テレビドラマ、ビデオ等約30本の作品に出演。その演技は近年高い評価を得ている方。
 今回はその美しい容姿を振り捨てての汚れ役に挑戦。その迫真の演技には感動させられ、涙を流してしまいました。

 主人公ザンの本質的な美しさ、我慢強さ、子育てなどがベトナム女性の美しさと共通していることに感動し、出演を決められたのだそう。 そしてこの映画に出演することによって、アオザイのイメージがより強くなり、ベトナムの母親の心の内側、 女性そのものだ、とより感じられるようになられたそうです。
 一番演技で苦労なさった場面は,まだ子供のいない自分が長女が亡くなった時の親としての悲しみをちゃんと伝えられるかどうかだったそうですが、 そんな思いで臨まれたシーンは誰もが一番感動せずにはいられないシーンでした。

 ベトナム女性の、ベトナムの母の気品、強さ、心の美しさ、気高さを象徴するアオザイがどんな時でもベトナムの人たちの心の中にある、 と言うことがしっかりと伝わってきて、アオザイの魅力を再認識させられた映画でした。
 <2007年9月15日インタビュー>

※アジアフォーカス福岡国際映画祭2007において、公式招待17作品の中から観客の投票で選ぶ「コダックVISIONアワード」に選ばれました。

●)ベトナム映画祭でダン・ニャット・ミン監督へのインタビユー           2006年11月13日
 福岡市総合図書館で開催された「ベトナム映画祭」にゲストとしていらした ベトナム映画界の重鎮、ベトナムの黒澤明とも称されるダン・ニャット・ミン監督へのインタビュー内容です。
 詳細はこちら



<<アジアフォーカス福岡映画祭2006>>
●)パオの物語                         2006年アジアフォーカス福岡映画祭にて上映!
2006年 ベトナム 98分
  監督:ゴー・グアン・ハーイ
  出演:ドー・ハーイ・イエン、ニュー・クイン、ホア・トゥイ

 育ての母の突然の死で、実の母を捜しに出るベトナム北部の少数民族モン族の少女パオ。
 山岳地帯の美しい景色、鮮やかな民族衣装や美しい音楽等が物語をドラマチックに演出する。  ベトナムのアカデミー賞とも言われるゴールデンカイト賞2006の最優秀作品賞、最優秀撮影賞、最優秀主演女優賞、 最優秀助演女優賞を獲得。

ベトナムパオの物語
監督:1967年ハイフォン生まれ。ハノイ映画撮影学校卒業。 トラン・アン・ユン監督の「夏至」他多数の映画にも出演。
    俳優としての評価は高い。これが監督デビュー作。尊敬する監督はフリップ・ノイズだとか。
主演女優:ドー・ハーイ・イエン:ゴー監督の奥様で、フィリップ・ノイス監督の 「愛の落日」にも出演された実力派女優。
    この映画でゴールデンカイト賞の主演女優賞を獲得。

ベトナムパオの物語2  ともかく素敵な美男美女カップル。
ゴー監督は映画「夏至」の中で主人公の兄を好演。他にも多数の映画に出演。その演技は高く評価されている俳優でもある。
 監督になる為に、まず監督に一番近い場所にいる俳優と言う仕事を選ばれたそうで、 俳優としての経験を基盤に初監督作品にも関わらず、優れた内容の映画となっている。
 今回外国人女性カメラマンを起用し、監督とイメージを重ね合わせながら撮られた映像は美しく、 女性らしい優しさと細やかさが感じられる。
 毎日往復6時間かけて山岳地帯で撮影されたそのこだわりが随所に感じられ、実際生活を共にし描かれた 少数民族の生活が要所要所に垣間見れて興味深い。
 PAOが家族それぞれの秘密を少し筒紐解いていくことで、人間は誰もが秘密を持っているものだけど、 人間の本質は同じだと言うことを伝えたかった、と
のこと。
 ベトナムの資金で出来た映画としては映像、音楽など色々な点で画期的で見ごたえのある作品。
 映画の要素は理性と感情で、良い映画を作る事が文化レベルを上げることだ、 と熱く語ってくださった監督はとても魅力的。これからの作品が楽しみな才能ある監督です。

 奥様のドーさんはアメリカ映画「愛の落日」で世界的に評価されている女優さん。 多感な思春期の少女の心の起伏を見事に演じていらっしゃる。
 役作りの為に現地に長期滞在をなさったそうで、 その貧しい、物の無い生活に感動し、人のやさしさなどを実感。 街での生活をもっと大切に、又エンジョイしなくては、と思われたとか。
 また旅の中で新しい土地を見、新しい人生を開いていき、 そして色々な体験をしては大人になっていき、 最終的には元の場所に戻ってくるPAOにとても惹かれたとのことでした。
 <2006年9月19日インタビュー>

●)癒された土地                        2006年アジアフォーカス福岡映画祭にて上映!
2006年 ベトナム・日本 110分
  監督:ブイ・タク・チュェン
  出演:チャン・ヒュー・フク、ゴー・ファム・ハイン・トゥイ、マイ・ゴク・フーン

 戦争の傷跡の中で逞しく生きるベトナムの人々を描いた実話をもとに映画化されたブイ・監督の長編デビュー作。

 ゴールデンカイト賞2006で最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀主演男優賞、最優秀助演男優賞、を獲得。 「パオの物語」と主要な賞を分かち合ったベトナム映画史に残る傑作と称される作品。
 NHKとの共同制作品として2005年12月「NHKアジア・フィルム・フェステイバル」で披露された。
ベトナム癒された土地

監督:1968年生まれ。
   劇団員だった91年に短編映画「Eternal Sadness」を撮り、ベトナム短編映画祭でグランプリを獲得。
   その後数々の短編映画で多くの賞を獲得。
   2000年の短編「NightPedicab Journey」はカンヌ国際映画祭のシネフォンダシオン部門で3位に入賞した。


ベトナム癒された土地2  大きな体に優しい目が印象的だけれど、その奥に秘めたる信念というかパワーを感じる監督。
 15年間で4000ヘクタールの土地から数千個の地雷を掘り起こした男の新聞記事に興味を持って取材。 その人物の実話を元に「いかに生きるか」というテーマを描きたかったそう。
 戦争で全てをなくし、どん底の生活を強いられている男が、命を懸けてもくもくと地雷を彫り続ける作業は生涯変わることなく、 常に危険と隣り合わせの緊張感の中で続けられる作業に生命力、生存力を感じさせられる。
 その恐怖感、その場の危険な空気は見ている側にもひしひしと伝わってくるはらはらどきどきの緊張感はたまらない魅力。
 又戦争によって引き起こされた家族の悲しい関係。 それすら主人公にとっては生きる力の元となって行く事を力強く表現。 単なる戦争をテーマにした物ではなく、生きる力を感じさせられる作品となっている。




<<アジアフォーカス福岡映画祭2005>>
●)はるか遠い日                        2005年アジアフォーカス福岡映画祭にて上映!
2004年 ベトナム・フランス 109分
  監督:ホー・クアン・ミン
  出演:ホー・フォン・ズン、ゴー・テー・クアン、グエン・テイ・フエン

 1986年に発表され、50万部を超えるベストトセラーとなったベトナムの小説家レ・リューの長編 「はるか遠い日」(日本語翻訳版・めこん刊)を越僑の監督ホー・クアン・ミンが映画化した作品。

 ベトナムが直面する時代の中で、古い因習による結婚を強いられた少年の半生の物語。 夫婦のあり方、恋愛が情感を込めて美しく描かれている。
 ミン監督の夫人であるホー・フォン・ズンが日陰の身の女性トゥエットを演じていて光っている。 また2004年ミスベトナムのグエン・テイ・フエンがフォン役で出演していることでも話題となった映画。
 第8回上海国際映画祭で最優秀音楽賞を受賞。

はるか遠い日

ホー監督 ホー・クアン・ミン監督:
  1949年ハノイ生まれ。スイス工芸大卒業後、パリの映画学校で学ぶ。
  1982年ベトナムのテレビ局でビデオ・ドキュメンタリー「Phuong Toi」を製作。
  1985年、長編劇映画第1作「Karma」がトロント、モントリオールなどの国際映画祭で上映される。
  1991年「空白のページ」
  1996年米国アカデミー賞外国語映画賞のベトナム代表作品にも選ばれた「祈り」。
     「はるか遠い日」は8年ぶりの作品で、前作2本と共に3部作となる。

 穏やかなやさしい表情で、物腰の柔らかなしぐさが印象的な方。
 前作とあわせて3部作だが、戦争中の北部の農村での女性の運命をテーマに、前作2本とは異なる 表現方法で映画を撮りたいとの気持ちがあり、その思いが原作とぴったりとあって、 原作者レリューより映画製作の権利を頂、映画化されたそう。 そんな思いがトゥエットとフォンによくあらわれている。

ホー夫人 ホー・フォン・ズンさん
  ミン監督の奥様で、主人公サイと結婚させられる年上の女性トゥエット役を演じている。
ベテランの女優さんで、日陰の身で寡黙な薄幸の女性の演技が光っている。 特にその表情や目で物を言うようなその悲しげな目線からうかがい知れる状況、心には胸を打たれる。 色々な状況下での約30年間のトゥエットを見事に演じている。

 とても美しい大柄な方で、いつも悲哀を込めた表情のトゥエットとは違い、 笑顔を絶やさない明るい方。
 だんな様のミン監督の仕事をしっかりと理解し、 いつもサポートしていらっしゃるようで、 そしてミン監督は女優としての奥様を高く評価していらっしゃるのが映画を見、又お二人のご様子から感じれる。
 薄幸の女性トゥエットに魅力を感じたのも、ホーさんが演じていらしたからだと思う。 これから注目すべき女優さんです。




<<アジアフォーカス福岡映画祭2004>>
●)コウノトリの歌                        2004年アジアフォーカス福岡映画祭にて上映!
2001年 ベトナム・シンガポール 99分
  監督:ジョナサン・フー、グエン・ファン・クアン・ビン
  出演:ドー・ハイ・イエン、クァム・ジア・チー・バオ

 事実を元に、美しい自然を背景に、ベトナム戦争に翻弄される5人の若者達の人生を描く悲しい映画。 ドキュメンタリー映像が挿入され、実話とドラマが見事に結合した見ごたえのある作品。

 史上初のベトナム・シンガポール合作映画。
 シンガポールとベトナムで活躍する感性の優れた二人の監督の初作品。
 過去のすばらしい実績をベースに、アートや音楽にも造詣の深い二人が作り出す映像が見もの。
 又数々のベトナム映画に出演したベトナム映画界を支える新鋭の役者達が出揃い、 その演技も見逃せない。
 コウノトリはベトナム原産の鳥でベトナム農民達の象徴的な存在だそう。

 実際の従軍カメラマンや諜報員、またアメリカ海兵隊員を登場させ、 その実話に基づき、実写の映像を絡ませながら、戦争の悲惨さが伝えられる。
 そしてアメリカ5万8千人、ベトナム500万人の戦死者が出た中で、生き残ってよかった、 と思える両国の人達にも未だ残る忘れられないつらい苦しい思い。
 勇気や英雄とは程遠い、忘れたいけれど忘れられない、 伝えなくてはいけないけれど伝えられないその時の状況。体験したものだけにしかわからない相通ずる思い。
 当事者達は戦争の残酷さを脳裏に刻んだまま生き続けて行くことは死ぬことよりももっとつらい事だったに違いない。
 どちらの国にとってもいかに戦争が愚かしいことか、悲しいことか。
 そんな生き残った人達の思い、つらさが戦争を知らない私たちにもどんどん伝わってくる。訴えてくる。
 

ジョナサン・フー監督:
   アジアMTVのエグゼクテイブプロデューサーとして、アジア地域の若者の嗜好や先端のカルチャーを敏感にキャッチ
  し、かってシンガポールの興業成績トップを独走した「The Teenage Textbook Movie」を手がけた敏腕プロデユーサ
  ー。
   現在はシンガポールのメガ・メデイア社のマネージャー兼製作プロデューサーで、テレビ番組の企画に携わる。
  本作が監督デビュー作。

グエン・ファン・クアン・ビン監督
   ハノイ出身でテレビ人気番組のデイレクターを努め、又アートデイレクターとして国際的なクライアントのデイレクショ
  ンを担当した実績を持つ。
  本作が初監督作。
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<<2004年アジア太平洋映画祭>>
●)ぼくらのサッカーチーム                      2004年アジア太平洋映画祭にて上映!
2004年 ベトナム 85分
  監督:ラム・レ・ジュン
  出演:マイ・タァン、タァン・ハン

   定年退職したチーさんが14歳以下の子どもを集めてサッカー・チームを立ち上
  げた。名づけて「白波」チーム。
  家庭も育ちもそれぞれ異なる子どもたちが皆サッカーに夢中になる。
  決勝戦で対戦するのは、金儲けをたくらむ小悪党が結成したチーム。
  サッカーを介して少年達の情熱は結集した!


 ベトナムでは珍しい子供達を扱ったスポーツ映画。
 500人の中から選ばれた14人のサッカー少年達が サッカーに対する情熱を個性豊かに見事に演じている。
 教育問題や密輸マフィアなどとの絡みが面白く、それが少年達の情熱をより助長させるようで 楽しませてくれる。



<<アジアフォーカス福岡映画祭2003>>
2003年は日越国交30周年を記念し、以下の4本のベトナム映画が上映されました。
●)ゴミの山の大将                       2003年アジアフォーカス福岡映画祭にて上映!
2002年 ベトナム 100分
  監督:ドー・ミン・トウアン
  主演:ヴォー・ホアイ・ナーム、グエン・ビック・ゴック

 主人公チョンを通して、貧しいながらもたくましく生きるベトナム人達を扱った作品。
92年アジアフォーカス映画祭で「夢の中のランプ」で監督デビューしたドー監督の最新作。

ドー・ミン・トウアン監督:
  1952年ベトナム・ハタイ省生まれ。国立大学文学部卒業後、ハノイの映画演劇大学で学ぶ。
  以降劇映画制作所で活躍。
  「夢の中のランプ」(87年)、「笑う伝染病」(88年)、「天の花」(93年)などが主な作品。
  作家、評論家としても有名。

監督:ドー・ミン・トウアン

 文学、詩、絵画、音楽等の創作活動から、その総合的な物として映画作りにかかわるようになられたとの事で、 この作品の中にもそれを思わせる文化や芸術の要素がちりばめられ、知的な香り漂う作品となっている。
 テレビ映画を多く撮られていたそうだけれど、しばらく劇場用映画を撮られる予定だそう。
 海外での作品の上映も多く、どれも高い評価を受け、オファーも多く、今後海外での活躍が期待される実力派。 これからの活躍、作品が楽しみな方。

 ※社会の底辺、ゴミ集積場で生活している貧しい人達。 社会から弾き飛ばされたそんな人達と不用品のゴミとがオー
  バーラップしてしまうが、そんな中での共栄共存のやさしい気持ち、暖かい関係。
  そしてその中ではぐくまれていく文化芸術を愛する心、芽生える愛。
  それによって変わっていく一人の男の心理を暖かく見据えたストーリー。
  特に第47回アジア太平洋映画祭最優秀新人男優賞をこの作品で取った主演ヴォー・ホアイ・ナームの演技が光る。

●)ハノイの12日間                       2003年アジアフォーカス福岡映画祭にて上映!
2003年 ベトナム 127分
  監督:ブイ・デイン・ハック
  主演:クオック・トウアン、チェウ・スアン

 1972年12月末のベトナム戦争の北爆時の史実に基づく物語。
 戦争の悲惨さを訴える作品。


ブイ・デイン・ハック監督:
  1934年ベトナム・ハタイ省生まれ。53年から映画制作者として活躍。
  当初はドキュメンタリー映画界の有名な監督に師事。60〜64年モスクワ映画大学へ留学。
  作品は「グエン・ヴァン・チョイ」(66年)、「故郷への道」(71年)、「ホーチミン、一人の男のポートレート」(90年)等。
  50年にわたる映画制作のベテランで、1993年〜1996年までベトナム映画局局長を努めた。

監督:ブイ・デイン・ハック

 その映画人としてのキャリアは、ベトナム文化省映画局が出来る前からで50年以上にもおよび、 まさにベトナム映画界の生き字引的存在。その軌跡がそのままその歴史、と言っても過言ではないベトナム映画の重鎮。
 その流れを見続け、今も続く製作活動からは、いまだに劣えぬ映画作りへの情熱を感じました。
 長いキャリアの中で作られたたくさんの作品は海外からの評価も高く、数々の国際的な賞を取っていらっしゃいます。

 ※パリでの和平協定中にもかかわらず、北爆を決めたアメリカ。ベトナムにとって一番つらかった1972年の北爆の最後
  の12日間を、 史実に基づき、愛、家族、友人などの人間ドラマにより、戦争が引き起こす悲惨さ、残酷さを痛烈に訴え
  ている作品。
   攻撃下でもそれぞれの人間の生活があり、その一つ一つが悲しいけれど、すばらしいドラマになっていて、戦争の
  勝利を勝ち取った一般市民の力の強さに焦点が当てられている。
   戦争映画にしては攻撃シーンなどは少なく、むしろ人間愛が良く描かれていて、ベトナムの人たちの暖かさ、優しさ
  が感じられるすばらしい映画。
   又あちこちに伺える市井の人たちの文化に対する意識。侵略の長い歴史の中で人々のベトナム人としての誇り、意
  識をつないできたものが何かがわかる。

●)メタオ                              2003年アジアフォーカス福岡映画祭にて上映!
2002年 ベトナム 108分
  監督:ヴィエト・リン
  主演:ズン・ニー、ドン・ズオン、ミン・チャン

 20世紀初頭の北部ベトナムを舞台に、移りゆく時代、人生の変転、愛の姿、 生きていく悲しみを、女性監督ヴィエト・リンが伝統音楽の調べで彩りながら描きあげたメロドラマ。

ヴィエト・リン監督:
  ホーチミン市生まれ。解放映画製作所の撮影科卒。その後ロシアの映画大に学ぶ。
 「静けさの中の鳥の歌声」(86年)、「裁判には裁判官が必要」(87年)、「盗まれた生活」(88年)等。
  「旅まわりの一座」(89年)はスイスのフルブール国際映画祭でグランプリを受賞。
  「悪魔のしるし」(92年)は三大陸映画祭で上映されたベトナムを代表する女性監督。

※色々な耐える愛の形を絡ませながら、時代と共に変わり行く状況。そしてそれぞれの悲しい愛の結末。
 伝統音楽の琴の音が全体を包み込むように流れる中、美しい自然の映像と共に描かれている様々な人間模様は、女
 性監督らしい繊細かつ美しい撮り方で魅了される。
 ベトナムの名優ドン・ズオンの演技も見所。
 ベトナムでは珍しい女性監督なので、ぜひともお話を聞きたかったのだけれど、今回は来日なさらなかった。

●)天の網                             2003年アジアフォーカス福岡映画祭にて上映!
2002年 ベトナム 100分
  監督:フォー・テイエン・ソン
  主演:ダオ・バー・ソン、チャン・キム・カインハー

 ベトナムで実際に起こった事件をヒントに作られた作品。都会を舞台に政治スキャンダル、裏切り、愛憎劇が展開し、 現代ベトナムの社会問題を扱った異色作。
 2003年ベトナム映画協会最優秀賞を受賞。


監督:フォー・テイエン・ソン

 1954年ハノイ生まれ。ハノイ工芸大卒業後、78年〜85年までドイツポッダム映画学校で学ぶ。
 その後ハノイの劇映画製作所に入り、撮影監督として「聖なる水の伝説」(91年)、「あなたは水を覚えているか、忘れたか」(92年)、「愛の罠」(92年、「ハロン湾の涙」(94年)、「美しい時」(95年)、「戦争のささやき」(96年)などの作品にかかわる。
 2000年に第1作「南へ、北へ」を発表。テレビシリーズの監督としても活躍している。

 やさしい物腰の中にも、知的な雰囲気が漂う素敵な方。経済発展と共に起こって来る諸問題、特に汚職の警鐘になれば、 との思いで撮られたそうです。
主演男優:ダオ・バー・ソン、主演女優:ホー・ティ・キム・カイン

 主演のソンさんは映画監督の顔をも持つ方で、親友フォー・ティエン・ソン監督のこの作品に出られたことを喜んでいます、との事。
 複雑な立場にある企業トップの役を見事に演じていらっしゃいました。
 ダオ・バー・ソンさんに関してはこちらのサイトをご覧ください。

 女優カインさん演じるタオ・リンは知的で行動力のあるベトナムの先端的な、それでいて一途な面を持つ美しい女性。 経済発展と共に変わり行く女性の内面、外面を魅力的に演じられています。
 歌手としても活躍中の彼女。とてもフランクで陽気。アオザイの良く似合う現代的なベトナム美人でとても魅力的な方でした。

 ※経済発展と共に起こって来る諸問題はベトナムでも例外ではありません。
  現実に起こった政財界を巻き込んだ汚職事件を題材に、 まるでドミノ倒しのように次々と人や家庭を巻き込んでは、
  不幸にしていくその渦中の人たちの心理や状況を新しい視点で捉え描いた作品。
  良い人も悪い人もそれぞれのキャラクターが魅力的に描かれており、 テーマ、流れ、脚本なども今までのベトナム映
  画とは違い、画期的な作りだと思う。



                 <<アジアフォーカス福岡映画祭2002>>
●) グアバの季節                           2002年アジアフォーカス映画祭にて上映!
2000年 ベトナム/カラー/98分
     監督:ダン・ニャット・ミン
     出演:ブイ・バイ・ビン、ラン・フオン


ベトナムを代表する監督ダン・ニャット・ミン自身の小説「昔の家」の映画化。
2001年ロッテルダム国際映画祭で
       NETPAC賞スペシャル・メンション受賞
    第14回シンガポール国際映画祭で
       最優秀主演女優賞を受賞

 木から落ちて知的発達の遅れているホアは人手に渡ってしまった昔の家にいつも帰ってしまう。 その家に住む娘は彼の過去への執着を理解し、家においてあげようとするのだが……。
 全体に流れるゆったりとした空気、端々に感じられる人のやさしさ。そして失われていく過去。
 今だからこそ、改めて考えさせられる映画です。

Dang Nhat Minh 監督

 1938年フェ生まれ。作家、ジャーナリストとしても高い評価を受けているベトナムを代表する監督。 海外からの評価も高く、ベトナムの中では海外資本を受けての映画を一番多く手がけている。
 2年間のソ連留学後、映画シナリオ翻訳の仕事に就く。ベトナム映画学校で映画の研究を行った後、 65年からドキュメンタリー映画の製作を始める。 その後映画監督となり、「射程内の街」(82年)以降自らの脚本で映画を撮る。
 1995年のNHKとの共同制作「ニャム」はロッテルダム国際映画祭、NETPAC賞、ナント三大陸映画祭観客賞を受賞。 30以上の国際映画祭に招待されている。
 ご自分の本からの映画化は「グアバの季節」が3作目。
 鋭い眼光の中に、やさしさが漂い、インテリジェンスを感じる素敵な方でした。
主演男優:Bui Bai Binh

 映画の中で演じているHoaを地でいっているようなやさしい方。
 脚本を読んで、とてもやりたかった役だったそう。
 普通と普通でないの間の役はとてもむずかしかったことだと思うが、見事に演じてくれていた。

※「ベトナム映画祭」の 講演会「ベトナム映画の魅力」
    講師:ダン・ニャット・ミン監督
     日時:2006年11月12日(日)
      インタビュー内容はこちら


                 <<アジアフォーカス福岡映画祭2001>>
●)朝よ、来ないで。                           2001年アジアフォーカス映画祭にて上映
2000年 ベトナム
     監督:レ・ホアン
     出演:タ・ゴック・バオ、ミ・ズエン、

 戦火のハノイの若い恋人同士のズンとニュエ。
 召集令状が届き、翌朝出発するズンとの最後となるやもしれぬ今宵。
 恋人達の思いが.....


■ レ・ホアン監督作品「朝よ、来ないで」 2001年9月16日(日)上映 ■
   早速見てきました。
  なかなか見ごたえのある作品でした。
  ベトナム映画のレベルがどんどん上がってくるのに驚かされます。
  レ・ホアン監督と主演のミ・ズエンの舞台挨拶もありました。
  レ・ホアン監督は「ナイフ」「サイゴンからの旅人」他で、今最も注目されているベトナムの監督。
  ミ・ズエンは日本でもファンの多いベトナムで一番人気の女優さんです。


笑顔が素敵なお2人でした。



▼/ その他のベトナム映画&ベトナム関連映画 ▼/

●)季節の中で(Three Seasons)                         ビデオ店でレンタル可能!
1999年 アメリカ
監督/脚本/製作:トニー・ヴイ
音楽:リチャード・ホロヴィッツ
主演:ハーヴィ・カイテル、ドン・ズオン
トニー・ヴイ 第1回監督作品
ハーヴイ・カイテル主演/製作/指揮
1999年 サンダンス映画祭審査員グランプリ、観客賞、撮影賞
1999年 ベルリン国際映画祭正式出品

蓮売りの少女、シクロの運転手、心寂しい娼婦、 娘を探す元米兵、ストリートキッズ、 何かを求める人々がそれぞれの季節を抜けて、 やがて新しい人生が始まる。 現代のベトナムに生きる人々を、やさしく見つめる物語。
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●)夏至                                            ビデオ店でレンタル可能!
2000年 フランス・ベトナム
監督:トラン・アン・ユン(青いパパイヤの香り、シクロ)
音楽:トン・タ・テイエ
プロダクション・デザイン:ブノワ・バルー・ハノ
撮影:リー・ビンビン
主演:トラン・ヌー・イエン・ケー(青いパパイヤの香り)
   グエン・ニュー・クイン(シクロ)
   チャン・マイン・クオン(季節の中で)
2000年 カンヌ映画祭”ある視点”部門正式出品。

 ”青いパパイヤの香り””シクロ”のトラン・アン・ユン監督最新作品

 続いて亡くなった両親。愛し愛されたと思っていた母の口から最期に出た初恋の人の名。 母の秘密と3人の娘のそれぞれ抱える心の秘密が、美しいハノイの町との調和の中で織り成される。
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●)青いパパイヤの香り                                ビデオ店でレンタル可能!
1993年/フランス・ベトナム/104分
 監督・脚本:トラン・アン・ユン
 出演:トラン・ヌー・イェン・ケー、リュ・マン・サン、グエン・アン・ホア  
 ベトナム系フランス人監督トラン・アン・ユンのデビュー作。1993年カンヌ映画祭カメラドール賞、 セザール賞新人監督賞を受賞し、アカデミー外国語映画賞にもノミネート。 1995年ベネチア国際映画祭グランプリに輝いた話題作。
 セットを作って全てフランスで撮影されたのだけど、アジアの雰囲気がとても良く出ている。

 1951年のサイゴン。平和な時代の一家に使用人として住み込みで働き始めるあどけない10歳の少女ムイ。 極普通の家庭と思われた一家に次々と起こる色々な問題。その中で年月を重ね成長していくムイ。
 そしてその10年後、ムイは美しい娘として成長し、恋心を抱くようになる。
 ゆったりと流れる時間の中で、ムイを通して屋敷に住む人々の生活と少女が抱く淡い恋心が美しく描かれている。
                    ビデオ、DVD購入ご希望の方はこちら

●)シクロ                                          ビデオ店でレンタル可能!
1995年、カラー、128分
    監督:トラン・アン・ユン(青いパパイヤの香り、夏至)
    主演:レ・ヴァン・ロック、トニー・レオン、トラン・ヌー・イエン・ケー

 『青いパパイヤの香り』に次ぐ、トラン・アン・ユン監督の長編第2作。
12歳の時ベトナム戦火を逃れ、フランスへ移った監督にとって、念願の初ベトナムロケ作品。
 主演のシクロには新星レ・ヴァン・ロック。詩人役は『悲情城市』『恋する惑星』のトニー・レオン。 シクロの姉に『青いパパイヤの香り』のトラン・ヌー・イェン・ケー。
 ベトナム社会の脈動とそこに生きる人々を光と色彩で捉えた躍動感あふれる傑作。
 舞台は喧噪渦巻くホーチミン。輪タクの運転手として働く主人公シクロが商売道具を盗まれたことから人生が暗転。 犯罪組織の一員となってしまう。そこで出会った 詩人は絶望的で無気力だが、なぜかシクロには優しい。
 しかしシクロの姉が絡んでくることで事態は次第に悲劇となっていく。
 ベトナムを舞台に、純粋な青年と、彼が憧れを抱くヤクザの男の交流を描く。
                        ビデオ、DVD購入ご希望の方はこちら

●)サイゴンからの旅人
1997年 ベトナム
     監督:レ・ホアン
     出演:コン・ズエン、モック・ミエン

 戦友の遺骨を故郷に届ける為に 列車に乗ったタンは、ひょんな事から乗り遅れ、 遺骨と別れてしまう。色々な事が起きる中、 遺骨を探す旅は続く......

●)ロイテ −誓いー

1996年 ベトナム
     監督:グエン・トウオン・フォン
     出演:ミ・ズエン、レ・ヴォン、ドン・ズオン

 生涯の愛を誓ったチュンとカインだったが、
戦争の動乱で二人は過酷な運命を強いられ、
それぞれ別々の道を歩み始める。
 新聞記者となったその娘ホアヒンが、
ある収賄事件の真実に迫ったときに.....

●)祈り

   1996年/スイス・ベトナム/カラー/ビスタ/1時間25分
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   監 督┃ホー・クァン・ミン
   出 演┃フォン・ズン/レ・トゥアン・アイン/ホアン・フック
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  『空白のページ』に続くホー・クアン・ミン監督の作品。
  ほとんど尼僧院だけを舞台にして物語は進む。外の世界との交わり方が、時に接して時に離れて。 それが悠久な流れと魅力を醸し出している。 

   【ストーリー】……………………………………………………………………
   フランス植民地の末期から、動乱の時代を生きたひとりの女性と、 その兄弟の物語。
  尼僧である彼女にとって気がかりなのは、互いに反対の勢力に寄して、決して顔を合わせることは ない兄弟の事。南と北の分岐点にある妹の尼僧院には、兄と弟が交互に訪れるが、妹は静かな祈りを捧げつつ、 どちらに味方することもなく、しかし温かく受け入れ、やがては必ず訪れるだろう永遠の平和を 待ち続けていた。
   正義や道徳を越えた苦悩を味わってきた者達にとって、平和とは何か、心の安ら ぎとは何か、それこそ、彼女が常に問い続けている課題だった。
祈り  

●)ナイフ

   1995年/ベトナム/カラー/35ミリ/日本語字幕付き/1時間30分
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   監 督┃レ・ホアン
   出 演┃ミ・ズエン、テイエウ・アイン・ズオン
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 90年代にもっとも注目される若手監督、と評価されたレ・ホアン監督の第2作。主演のミ・ズエンの美しさが際立つ。

【ストーリー】……………………………………………………………………
 ベトナム戦争末期の南部のカトリックが多い村。祖母を殺されたニュエは1本のナイフを胸に復讐を誓う。 そんな時彼女の前に若い兵士のズンが現れる。二人は次第に惹かれていくが。
ナイフ         

●)悪魔のしるし -Devil's Mark-                                            

   1992年/ベトナム/カラー/35ミリ/日本語字幕付き/85分
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   監 督┃ヴェト・リン
   出 演┃ゴック・ヒエップ、ドン・ズオン
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ヴェト・リン監督:ホーチミン市生まれ。
       70年より解放映画製作所でドキュメンタリー・フイルムの編集に従事
       5年同映画製作所撮影科卒、その後ロシア映画大学に学ぶ。
       作品に「静けさの中の鳥の歌声」、「裁判には裁判官が必要」「盗まれた生活」等
       89年監督した「旅まわりの一座」はスイスのフリブール国際映画祭でグランプリを受賞。
       今回の「悪魔のしるし」も三大陸映画祭などで上映され高い評価を得ている。
       昨年アジアフォーカス福岡映画祭で上映され、その繊細な表現力で高く評価された「メタオ」
       が最新作。

【ストーリー】……………………………………………………………………
       胸にアザがあるために村人から悪魔だと恐れられる少女と、逃げ出した囚人との愛のストーリー。
      外見やうわさにとらわれ、本当の姿を見ようとしない村人と、若い2人の美しい交流が対比的に描かれる寓話
      的な内容の作品。     

●)街角の歌

   1992年/ベトナム/カラー/35ミリ/日本語字幕付き/1時間27分
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   監 督┃チャウ・フェ
   出 演┃トゥー・ハー、チャン・ルック
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ホーチミン市内で隠し取りをした映像など、戦争の傷跡が色濃く残るベトナム現状が現れている。

【ストーリー】……………………………………………………………………
 眼を負傷したため軍を除隊となったフンが帰宅すると、妻は金持ちの男と浮気しており、家を出てしまう。 失望するフンだが、病弱な父親と流しをしながら生活する少女マイと出会い、希望を見いだしていく。
街角の歌       

●)黒いサボテン
   1991年/ベトナム/カラー/35ミリ/日本語・英語字幕付き/1時間28分
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   監 督┃レ・ザン
   出 演┃ヴィエン・チン、ヴォー・テー・ヴィー
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 南ベトナム映画界を代表するレ・ザン監督の90年代の傑作。

【ストーリー】……………………………………………………………………
 ベトナム中部の少数民族チャム族の娘マーと、チャム族の女と黒人の米軍兵士との間に生まれた青年ライの愛を描いた作品。 愛し合う二人は周囲の差別を振り切って結婚。しかし水不足で作物がとれず、ライはホーチミンに働きにでる。
黒いサボテン               

●)旅回りの一座

   1988年/ベトナム/カラー/35ミリ/日本語字幕付き/1時間17分
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   監 督┃ヴィエト・リン
   出 演┃テー・アイン
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ベトナムを代表する女性監督ヴィエト・リンの代表作で、スイスのフリブール映画祭でグランプリを受賞した。

【ストーリー】……………………………………………………………………
 ある旅まわりの一座が、金塊を目当てに山岳地帯の村に入る。しかし村は飢饉でサーカスどころではなかった。 それなのに村人達はお米が出てくる手品に夢中になり、それを見る為に野良仕事をやめて砂金探しに明け暮れる。
 魔法で村を救いたいと考える純粋な少年と一座の交流を通して、大人達の醜い姿が描かれる。
旅回りの一座          

●)退役将軍

   1988年/ベトナム/モノクロ/35ミリ/日本語・英語字幕付き/1時間31分
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   監 督┃グエン・カック・ロイ
   出 演┃マィン・タン、ドアン・アィン・タン
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 若い世代のモラルの退廃をショッキングな語り口で告発した作品。製作当時議論を巻き起こした問題作。 

【ストーリー】……………………………………………………………………
 退役した将軍が家に帰ってくる。しかし妻は気がふれており、息子の妻は不倫をしていた。 息子も退廃した生活をおくっており、彼は乱れた家族をどうすることもできないのだった。
退役将軍              

●)河の女

   1987年/ベトナム/カラー/35ミリ/1時間34分
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   監 督┃ダン・ニャット・ミン
   出 演┃ミン・チャウ、ハー・スエン
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  現代ベトナム映画界の大御所ダン・ニャット・ミン監督の代表作
  革命の立派な指導者も革命後、心の冷たい権力者になっている事もあるのでは?とベトナムの官僚主義を痛烈に批判をした問題作。 革命後まだ歳月の浅い状況下で、これだけの批判の自由がある事に驚かされる。
  たゆたうように河に浮かぶニュエの舟。束の間であり永遠のような二人の愛。その豊かな詩情溢れる美しい映像は 80年代ベトナム映画を代表する作品として高く評価されており、 そんな描写の積み重ねが戦後の現実との落差を際だたせているダン監督の傑作。

【ストーリー】……………………………………………………………………
 ベトナム戦争時代、南ベトナム政府軍を相手にする娼婦たちの舟が浮かぶ中部の町フエ。 その中の一人ニュエは、舟に逃げ込んできた傷を負った解放戦線のリーダー・リエンを介抱するうちに二人は恋に落ちる。 怪我が回復したリエンは、ニュエと再会の約束をして別れる。
 戦後、真面目な仕事についたニュエと政府高官となったリエン。 ニュエはリエンに会いに行くが、リエンは人違いだと突っぱねる。
河の女

●)十月になれば
   1984年/ベトナム/モノクロ/35ミリ/日本語字幕付き/1時間15分
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   監 督┃ダン・ニャット・ミン
   出 演┃レ・ヴァン・、グエン・フー・ムイ
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ベトナムの田舎の穏やかな生活と、ズエンの優しさが溢れるダン・ニャツト・ミン監督の
傑作。

【ストーリー】……………………………………………………………………
 ズエンは恋人と結婚するが、まもなく夫は戦死してしまう。しかしズエンは祖父に息子の戦死を伝えることができず、 小学校の教師のカーンに頼んで、祖父あてに夫からの偽の手紙を書いてもらう。 
10月になれば         

●)射程内の街

   1982年/ベトナム/モノクロ/35ミリ/1時間19分
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   監 督┃ダン・ニャット・ミン
   出 演┃タット・ビン・グエ・ハン
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ダン・ニャット・ミン監督が初めて自由に脚本を書いた作品  

【ストーリー】……………………………………………………………………
 1979年の中越国境紛争を背景とした作品。廃墟となった国境の街を舞台に、組織と人間の関係を描いている。
 過去と現在を行き来する印象的な映像も素晴らしいが、 監督自身が日本人記者役として出演している点も見逃せない。 
射程内の街       

●)テイ・ダオ物語

   1981年/ベトナム/モノクロ/35ミリ/日本語字幕付き/1時間26分
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   監 督┃ファン・ヴァン・コア
   出 演┃レ・ヴァン・アイン・タイ
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 当時のトップ女優レ・ヴァンの美しさが際だつ作品。 

【ストーリー】……………………………………………………………………
 フランス占領時代。地主の苛酷な税の取り立てのため、多くの農民が疲弊していた。
 ダオの夫は税金が払えず拘束され、病気になってから、家に帰されてしまう。働けない夫に変わって、 ダオはお金持ちの屋敷での仕事を紹介されるのだが…。
ティ・ダオ物語             

●)無人の野

   1979年/ベトナム/モノクロ/35ミリ/日本語・英語字幕付き/1時間34分
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   監 督┃グエン・ホン・セン
   出 演┃グエン・トゥイ・アン、ラム・トイ
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 本作はモスクワ映画祭で金賞を受賞、 ベトナム映画が初めて国際映画祭で最高の賞を受賞した記念碑的作品。

【ストーリー】……………………………………………………………………
  ベトナム戦争時代。メコンデルタでゲリラの連絡係を務める夫婦の物語。
 彼らは赤ん坊を抱えながら米軍のヘリコプターの監視をかいくぐっていた。
 米軍のヘリと夫婦の緊張感溢れる戦いの映像が素晴らしい。 
無人の野              

●)おかあさんはおるす

   1979年/ベトナム/モノクロ/日本語字幕付き/35ミリ/65分
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   監 督┃グエン・カイン・ズー
   出 演┃ヴァン・ズン、ホン・ズエン
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  子供達の無邪気な悪戦苦闘ぶりに、かえって心が締め付けられるような切なさを感じる。 子供達の愛らしさ純真さに満ちあふれた作品。

【ストーリー】……………………………………………………………………
 ベトナム戦争時代、南ベトナムのメコンデルタの中で暮らす母親と5人の子供。
 合図があると、銃を担いで出かけていく母親。留守の間10歳の長女ベーを中心に子供達だけの生活。 食糧の調達から料理の支度、そして先生となって言葉の練習などの授業もする。ベーの夢はみんなと学校に行くこと。
 お母さんが帰ってきたときの束の間の幸せな日々。しかしまた合図があり、ゲリラ活動の為お母さんはまたどこかへ。
 母親が何をしているのかほとんど描かれてはいないが、長女は母親が何をしているのか知っており、 母親が帰ってこないかもしれないという不安の中で懸命に子供達の面倒を見る。
おかあさんはおるす

●)愛は17度線を越えて

   1975年/ベトナム/モノクロ/35ミリ/日本語字幕付き/3時間4分(途中5分間の休憩あり)
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   監 督┃ハーイ・ニン
   出 演┃チャー・ザン・ラム・トイ
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 当時のベトナム映画界の総力を結集したプロパガンダ映画で、 主演女優のチャー・ザンはモスクワ映画祭で優秀女優賞を獲得。

【ストーリー】……………………………………………………………………
 54年に仏越戦争が終了してから、ベトナム戦争が深みに入り込んだ68年までの時代を背景に、 17度線により引き離された夫婦の物語を中心に描かれる作品。
愛は17度線を越えて           

●)ハノイの少女

   1974年/ベトナム/モノクロ/スタンダード/1時間17分
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   監 督┃ハーイ・ニン
   出 演┃ラン・ファン/チャ・ザン/テー・アイン/キム・スアン
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 1962年に『早秋の日』で共同監督デビューして以来のベテラン、現在ハノイの撮影所長でもあるハーイ・ニン監 督の5作目の作品。
 ベトナム戦争中に、米軍の爆撃の合間をぬって、セミ・ドキュメンタリー的に撮影され、 一人の少女を通して、戦争の悲しみを描こうとしている。
 ホー・チ・ミン主席の前線での実写フィルムなども挿入され、当時のベトナムの生々しい息づ かいが伝わってくる。

【ストーリー】……………………………………………………………………
 ベトナム戦争中の1972年12月。米軍のB52による爆撃で焦土と化したハノ イの街を、ヴァイオリンケースを提げ、ミサイル戦隊にいる父 親を探してて歩く少女。
 親切な兵士が彼女を護送。崩れ落ちたハノイの街を見ながら、少女は失われた家庭の温かさを思い出す。
 平和だった昔のヴァイオリンの音色に、空襲警報と容赦ない爆撃の現実がかぶさる。 妹を助けようとして亡くなった母親の面影。また空襲。
 つかの間の平和な朝。眠り込んだ少女は、真新しい 住宅地で妹と抱き合う夢を見る。
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第2回ベトナム映画祭でゴールドロータス賞を受賞した他、モスクワ映 画祭で特別賞受賞。
ハノイの少女                  

●)再会の約束

   1974年/ベトナム/モノクロ/35ミリ/日本語字幕付き/1時間48分
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   監 督┃チャン・ヴー
   出 演┃ニュー・クイン、トゥ・ラム
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 フランス植民地時代から、ベトナム戦争時代までを舞台にした作品。 フランス植民地時代の風俗が描かれ、日本軍による占領時代も描かれる。

【ストーリー】……………………………………………………………………
 お祭りで知り合った若い二人は、歌に託して恋を語る。 二人は戦火の中で引き裂かれるが、固く再会を誓うのだった。ベトナムの少数民族の歌がふんだんに盛り込まれた恋愛ドラマ。
再会の約束               

●)トゥー・ハウ

   1963年/ベトナム/モノクロ/35ミリ/日本語字幕付き/78分
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   監 督┃ファム・キー・ナム
   出 演┃チャー・ザン・バー・ズー
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 モスクワ映画祭で銀賞を獲得。長編劇映画ではベトナム映画界初の国際的な受賞作となった。
ベトナム映画の歴史を語る上で欠かせない初期の傑作。

【ストーリー】……………………………………………………………………
 抗仏戦争時代、助産婦のトゥー・ハウは敵の士官にレイプされる。彼女は自殺を考えるが子供のことを考え思いとどまる。 そして夫の戦死後、ゲリラとなって戦うのだった。
トゥー・ハウ       

●)小鳥と少女

   1962年/ベトナム/モノクロ/35ミニ/44分
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   監 督┃チャン・ヴー、グエン・ヴァン・トン
   出 演┃トー・ウエン、トゥー・ビュー
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ベトナム映画学校第一期卒業生である二人の監督による卒業制作作品。
ベトナム映画芸術の実質的な出発点と評価される作品。

【ストーリー】……………………………………………………………………
 抗仏戦争時代。川のほとりに父親と娘が暮らしていた。父親は密かにゲリラが川を渡るための船頭役をしていた。
ある日スパイに見つかるのだが…。
小鳥と少女               

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  資料提供:アジアフォーカス福岡映画祭事務局、福岡市総合図書館
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